「生き様や価値観を日本語に起こしてグルーヴィに伝えていきたい」佐藤広大

 2月8日に「スノーグローブ」をでメジャーデビューを果たした佐藤広大。親友であるEXILE SHOKICHIが作詞を手掛けたカップリング曲「Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」でも注目を集める彼に、デビューのこと、SHOKICHIとの馴れ初め、マイクへのこだわり、そして北海道出身ならではの音楽事情について話を聞いた。

--メジャーデビューということで今の心境を教えてください。


 佐藤:嬉しい気持ちと楽しい気持ち、そしてほっとした気持ちです。 --安堵感みたいな? 佐藤:確かに安堵感もありますが、それよりも早く前に進まなければという焦りの方が強いかもしれないです。


 --年齢的なことや、北海道で活動していたということも、焦りの原因のひとつだったりしますか?  


佐藤:焦りの気持ちはすごく強かったですね。僕の居た環境だと、特に強く感じていたかもしれません。仲間もたくさんデビューしていたし、その中で(デビューが)いちばん最後だったし。いい意味で捉えるなら、その焦りもいい意味でケツを叩いてくれたみたいなものなので。そういう中だったからこそ、頑張ってこれたんだと思います。 


「スノーグローブ」はSHOKICHIへのアンサーソング


--「スノーグローブ」はどういった経緯でデビューシングルに? 


 佐藤:実はSHOKICHI(EXILE THE SECOND)が詞を書いてくれた曲(「Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」)がカップリングになることが先に決まっていました。その曲は彼が僕に向けたメッセージを歌詞にしてくれたナンバーで、僕が夢を叶える軌跡を書いてくれているんです。「スノーグローブ」は、それを聴いた上での僕からの視点でアンサーソングとして綴ったものです。


 --面白いですね。


 佐藤:SHOKICHIは現在の視点で僕のことを書いてくれているんですが、僕は「スノーグローブ」という曲で過去の自分、過去の僕らに向けた視点で書いているんです。SHOKICHIと“離ればなれになってしまう不安”や、“これから一人で歩んで行くんだっていう期待”といった当時の気持ちを歌詞にしています。 


--お互いが大切にお互いのことを思っているのが伝わってきます


 佐藤:そうですね。ずっと一緒にやっていた仲間ですし、大切な友だちなので、メジャーデビューというタイミングで彼と関わることができて、さらに2曲とも自分たちをテーマにした題材で曲を作ることができて凄く嬉しいですし、最高のスタートだと思っています。 

レコードのインスト部分に自分たちのメロディと歌詞を載せていた


 --どういったきっかけSHOKICHIさんが歌詞を書いてくれることになったんでしょう? 


佐藤:久々にセッションしたいね!というノリで始まったんです。お互いミュージシャンシップがあったし、その流れの中で、「どうせなら歌詞を書いてくれない?」って。SHOKICHIは「ずっと広大を見てきているし、オレだったらいい歌詞を書ける」って言ってくれました。それがきっかけです。


 --SHOKICHIさんとユニットを組んでいたころは、どんな音楽をやっていたんでしょう? 


佐藤:当時はオリジナルの音源を作る技術も知識も何もなくて、とりあえず見よう見真似でした。札幌中のアナログレコードショップを周って、ベイビーフェイスなどの既存の洋楽アーティストのインスト曲を手に入れて、自分たちのメロディと歌詞をのせて。トラックなんて作れなかったのでレコードを持ち歩いて、ヒップホップやアンダーグラウンドのクラブでライブをすることから始めました。 

 ―-自身の音楽のルーツはどんな感じでしょうか? 


 佐藤:小学校の頃はGLAYを聴いたり、THE YELOW MONKEYやウルフルズを聴いたり、日本のポップスが好きになって、中学生になってLL Cool Jや2packといった洋楽のヒップホップをカッコつけで聴くようになりました。当時(90~2000年代)のヒップホップって割と歌モノのサンプリングネタがたくさんあるんです。AORやソウルのサビなんかのフックになる部分を引用したメロディアスなヒップホップが多いんです。聴いていくうちにそういった音楽に惹かれていって、この元ネタはなんだろう?という部分を掘り下げていってソウルやR&Bにハマっていったのかもしれません。 北海道ならではのよさを楽曲としても伝えていきたい


 --「スノーグローブ」からはR&Bの影響を感じることができますが、他の楽曲はどうでしょう?


 佐藤:影響を強く受けているのはR&Bです。90年代~2000年代前半のそのジャンルはすごく僕を形成していると思います。その中に日本人として幼い頃に体験したJ-POPの感覚を織り交ぜていきたいんです。


 --佐藤さんの楽曲はもちろん、先ほどお話にあったGLAYもそうですが、北海道出身のアーティストは、共通してどこか純粋さや素直さといった面が歌詞などに表れている気がします。その辺りどう思われます?  


佐藤:北海道らしさは失わずやっていきたいですね。北海道ならではのよさってあると思います。素朴さや素直さ、無垢さを人間としてもそうですが、楽曲としても伝えていきたいです。僕が影響を受けたブラックミュージックもやっぱり土地柄でそれぞれ個性的なんです。シカゴソウルだったりフリーソウルだったり、ヒップホップだと、EAST、WESTやSOUTHもあったりするので…、こういうのって日本でも当てはまるのかなって。 


 「スノーグローブ」は夏に制作していた!? 


 --メジャーの世界でやってみたいことはありますか? 


佐藤:これまで北海道ばかりでの活動だったので、もっと全国に目を向けていきたいです。それこそ都内の活動も増やしていきたいし、メジャーデビューはたくさんの人たちに音楽を届けられるきっかけだと思っています。


 --レコーディング時のエピソードがあれば教えてください。 


佐藤:実は「スノーグローブ」に関しては昨年の夏から制作に入っていたんです。夏に冬の季節の楽曲を制作するのは気持ち的に大変だったので、本当に神経を研ぎ澄ませて、冬をイメージしたんですけど、自宅で制作をしているときって短パンにTシャツですからね(笑)。こだわりとしてはマイクのアンプなどはビンテージのものを使ったり、あえてボーカルが少し割れているようにしたり、ちょっとしたチャレンジはしていますね。


 マイクひとつで音を拾う場所が全然違うのが面白い  


佐藤:これまでの楽曲はボーカルをわりとパキッと歌っていたんですけど、「スノーグローブ」に関してはリズムやピッチを気にするよりは感情を出すというか、心の叫びを重視して録ったりしています。出来あがったものを聴いたとき、これまでとは違った自分が見えたと思いましたね。 —確かに「スノーグローブ」を聴いたとき、感情的とは違うのかもしれないですが、とても自然体で歌われているなと感じました。逆に「Diamond Dust feat EXILE SHOKICHI」は先ほど、おっしゃったようにパキッと歌われているように思いました。 佐藤:もちろん曲調の違いもありますが、この2曲は共通するテーマもありますが、実際、ボーカルの録り方は全然違います。使っているマイクも違いますし、面白いです。


 —レコーディングのとき、イメージに近づけるために色々と機材も変えたりする方なんでしょうか?

佐藤:僕はマイクがけっこう好きなので、今日は(ノイマン)87なのかな?とかBlueのBabyBottleなのかな?とか曲調に合わせて、プロデューサーやディレクターと話し合いながら決めて行きますね。同じ人間、同じ声帯でもマイクひとつで音を拾う場所が全然違うのが面白いし、魅力です。「Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」のレコーディングの時もSHOKICHIが途中でマイクを変えたりもして、彼もそういう変化を楽しんだりしていましたね。


 —マイクの特性によって歌い方も変化しますか? 


佐藤:そうですね。モニタリングが変わってくるので、バラードの時はブラウナーで、こう歌おうだったり、(マイクやレコーディング機材の)メカニズム的な話をしている自分も好きなんです。


 —好みのマイクはありますか?


 佐藤:BlueのBaby Bottleが好きです。Baby Bottleを通した自分の声がききやすいイメージがあるんです。


実は家では音楽を一切聞かないルール


—マイクの話も出ましたが、ヘッドホンマガジンということで普段のリスニングについても聞かせていただけますか? 

佐藤:実は家では音楽は一切聞かない自分ルールがあって。音楽を聞くのは車移動のときです。北海道は車社会なので車で音楽を聞くことが多いです。曲を覚えなくちゃいけないときも、わざわざ車で外出して、ドライブしながら練習します。その方がスイッチが入るんです。例えば出来上がった楽曲もスマホに入れたものをBluetoothで車のオーディオにつないで、どういう鳴りできこえるのか?や原盤が上がって、それとどう違うのかといった聴き比べもします。あとラジオのDJをしているので、その為に新譜のチェックはイヤホンが多いですね。 

▲レコーディングなどで使用するJVC HA-MX10-B  

「昨年末、ビクタースタジオでのレコーディング後から即愛用。 程よい立体的なサウンドでボーカルの質感も良くモニタリングしやすかった印象です。 装着感も心地よく、耐久性にも優れているところがポイントです。 何よりも気持ち良さを感じたのが決め手でした(佐藤)!」


--それでは最後にメッセージをお願いします。


 佐藤:僕にあるJ-POPのルーツやブラックミュージックのルーツを自分なりに消化して、そこにこれまでの生き様や価値観を日本語に起こしてグルーヴィに伝えて行きたいなと思っています。音楽と一緒に僕のキャラクターも見てもらいたいです。 


オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/ikaretai/




 「スノーグローブ 」 佐藤 広大 

 <収録曲> 

 01. スノーグローブ ※STV「熱烈!ホットサンド!」1月・2月エンディングテーマ

 02. Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI ※読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」エンディングテーマ 

03. スノーグローブ (Instrumental)

04. Diamond Dust (Instrumental)  

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