ブラックミュージックやR&Bの魅了を、日本語で日本人が日本のグルーヴで伝えていければ /佐藤広大

 昨年、「スノーグローブ / Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」でメジャーデビューを果たした佐藤広大。2nd Singleの「MONEY IN THE BANK」は前作とはガラリと雰囲気を変えた、グルーヴィでスリリングな楽曲だ。 このシングルについて、彼のルーツであるブラックミュージックやR&B、そしてこだわりのトークボックスを軸に話を聞いてみた。 


--「MONEY IN THE BANK」はメジャーデビュー曲の「スノーグローブ / Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」とは また違った印象の楽曲ですね。 

佐藤:「スノーグローブ / Diamond Dust feat. EXILE SHOKICHI」は僕のストーリー的な意味合いがあって、音楽を始めたきっかけやこれまでの自分に起きた出来事を表現しているんです。「MONEY IN THE BANK」は僕のサウンドのルーツにフォーカスした曲になっています。R&Bやソウルといったブラックミュージックやヒップホップの影響を受けた佐藤広大が、自分の生まれた80年代の音楽と今のサウンドを意識してアレンジして表現したものです。


 --2ndシングルで自身のサウンドのルーツにフォーカスする方向性は以前から構想にありましたか? 

佐藤:そうですね。この曲は既に2015年には出来ていて、タイミングがあれば世に出したいと思っていました。2ndシングルを制作するにあたって、1stとはガラリと世界観が変わるのは面白いと思ったし、リスナーの方にもサプライズを与えられるんじゃないかって。


--「MONEY IN THE BANK」を聴いたとき、すごくストーリー性のある楽曲だなと感じました。

佐藤:「MONEY IN THE BANK」は3分半でひとつのストーリーを完結させています。銀行の中のお金を奪うといった意味のタイトルですが、なかなか落とせない女性のハートを奪うという比喩表現なんです。女性を口説くときのスリリリングさ、男の自信、キザな一面を歌詞やアレンジでイメージさせながら、最後には狙った女性をモノにするというね。


 --ボーカルのスタイルもデビュー時とは違う印象を受けますね。  

佐藤:これが僕の本来のスタイルなんです。「MONEY IN THE BANK」はグルーヴ感も僕のルーツにあるブラックミュージック的なものなので馴染み深いです。Aメロに関してもリズムの置き方には、かなりこだわりました。 


 --ひとつのビートの上にいろいろなシーンを感じることができました。 

佐藤:全体を通して遜色ないようにはしていますが、Aメロ、Bメロ、サビでいろいろなボーカル・スタイルを使い分けています。例えば、映画などでも起承転結があってシチュエーションがストーリーの中で変わっていくわけじゃないですか? ずっと同じ場面のままエンディングまで進むことはないですよね。「MONEY IN THE BANK」でもAメロ、Bメロ、サビという流れの中でストーリーの起承転結をはっきりつけたかったので、意識して歌っています。


ルパンのような男を「MONEY IN THE BANK」で演じたかった 


--映画というワードが出ましたが、今回の「MONEY IN THE BANK」を作るにあたって映画などの影響を受けたのでしょうか?

 佐藤:ルパン三世ですね。ルパンってすごく頭のキレる男だし、女好きだし、お茶目でドジなところもあるけど、実は不二子のハートはしっかりゲットしているというね。そういうルパンのような男を「MONEY IN THE BANK」で演じたかったんです。


 --映画はお好きなんですか?  

佐藤:大好きなんです。実話を元にしたノンフィクション系の作品が好みです。イメージはよくないのかもしれないけど、犯罪系の話が好きで、「スカーフェイス」などのギャング映画も好きだし、中でもジョージ・ユングという伝説のドラッグディーラーをジョニー・ディップが演じた「ブロウ」は一番ですね。ディスニー系の映画も好きで「パイレーツ・オブ・カリビアン」はよく観ます。実は「パイレーツ〜」もジャック・スパロウは中世ヨーロッバで弾圧されて海賊になったとされるテンプル騎士団の最後の総長のジャック・ド・モレーがモデルになっていたり…、実話的なストーリーが隠されていたりするので大好きです。


 --映画からインスパイアされて曲ができることはありますか?  

佐藤:まるっきりそのままはないですが、ヒントになることはありますね。歌詞に関しては映画ではないけれど、僕は夜に見た夢を毎朝、必ずメモしています。そこから歌詞が出てくることもあるし、実際の曲に繋がったりもしています。実際にインディーズの頃の「メリーゴーランド」という曲の歌詞は、僕の見た夢がヒントになっています。


 トークボックスは絶対に入れたかった


 --今回はアレンジもゴージャスな感じですよね。

 佐藤:80年代のブラックミュージックを再現したかったので、クール&ザ・ギャングの「フレッシュ」のような雰囲気のBPM、リズム感で、僕の好きなトークボックスというボーカルエフェクターやラップも入れて“80年代から2000年にかけての音楽を今の自分が表現したら?”ということでFIXしました。80年代のサウンドをそのまま演ったら、もっとローファイな感じになるだろうけど、尖った感じにしたかったのでBメロにオートチューンを強めにかけたりもしています。過去の雰囲気と現代のサウンドを上手くクロスオーバーできたと思います。 


--トークボックスにはこだわりがあるのでしょうか? 

佐藤:僕の中では「MONEY IN THE BANK」はトークボックスなしでは考えられないと思っていたので、レコーディングが決まったときに、トークボックスを使いたい!”と事務所に話をしました。その矢先にブルーノ・マーズが「24K Magic」をリリースしたんです。パクったんじゃないかって思われるのが嫌で、自分のラジオで思いっきり“これからトークボックスを使った曲を出すけど、パクりじゃないから!”ってアピールしていました(笑)。


 --トークボックスの魅力とは?  

佐藤:僕は西海岸のヒップホップが大好きで、そこからブラックミュージックを掘っていくうちに、R&Bにたどり着いて、ブラックストリートやジョデシーといったアーティストが大好きになって…。僕がいいなと感じた曲には、必ずトークボックスが入っていたんです。ざっくばらんに言うとトークボックスが入っている曲は絶対にカッコいいんです! 


 --リスナーにメッセージをお願いします。  

佐藤:僕の生まれた80年代の楽曲の雰囲気を自分なりにアレンジさせていただいて、「MONEY IN THE BANK」が完成しました。僕の音楽を始めたきっかけはブラックミュージックですが、80年代、90年代、2000年代前半、そして今のブラックミュージックやR&Bの魅了を、日本語で日本人が日本のグルーヴで伝えていければと思っています。  


関連ページ:

佐藤広大の愛用するヘッドフォンは?

「生き様や価値観を日本語に起こしてグルーヴィに伝えていきたい」佐藤広大


0コメント

  • 1000 / 1000